腸の疾患のため便意が我慢できない方のために、優先してトイレが使えるように「トイレ優先カード」の発行が話題です。
水素ガス吸入により【潰瘍性大腸炎】の下血が治まり潰瘍が消失した方からのご質問です。
Q.「潰瘍性大腸炎」の診断を受けましたが潰瘍が消えました。
どのように水素が作用したのか教えてください
【40代女性】
5年前、潰瘍性大腸炎の診断を受けました。
心労が重なった為か、下血が始まり胃腸科でもらった整腸剤を飲み始めて半年後のことです。
難病指定を受け、ペンタサという薬を飲んでいましたがまったく症状が良くならず、アサコールに薬を代えたら視界が揺れ出す副作用が出てきました。
私の潰瘍は直腸のため口から飲んだ薬が効きにくいと説明を受けたので薬をやめ、入院し、注腸用薬を入れても症状が良くならずドクターショッピングが始まりました。
いくつもの病院を転々として、ついに休職して療養することを決意したころに、友人の紹介で水素サロンを知りました。
初回は30分だけの吸入で体感がありませんでしたが、2度目の60分吸入で下血が止まりびっくりしました。
1か月間毎日通うとどんどん症状が良くなり、自宅での吸入ができるようにHydrexマシンを購入しました。
毎日90分×2回の吸入を欠かさずにいるためか、今では薬に頼らずとも痛みのない生活を送っています。
先日の検査では、2年前に見つかったポリープが無くなり、治ることがないといわれていた潰瘍も消えているとお医者様に驚かれました。
水素吸入は、水素量が重要と伺っていたことが自分の身体で証明できたように思います。
どのように水素が作用したのかをお教えください。
A. 山口醫院 山口貴也院長
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる炎症性腸疾患のひとつです。
原因は明らかではありませんが、免疫反応の異常や心理的なもの、食生活の変化、遺伝的な要因などが指摘されています。
主な症状は、頻繁な下痢や血便、腹痛、発熱、貧血などがあります。
厚生労働省から難病に指定されていますが、適切な治療をして症状を抑えることができれば、健康な人とほとんど変わらない日常生活を続けることが可能です。
軽症から中等症の場合では、内服、坐剤・注腸製剤の治療を行います。内科治療で炎症が収まらない場合は、外科治療を行う場合があります。
日常生活では、腸に刺激のない食事を心がけることが大切です。
あじ、まぐろ、たいなどの魚、豆腐など良質で消化のよいたんぱく質が摂れる日本食がお勧めです。
食物繊維の多いごぼうなどの野菜や海藻、牛乳やプリンなど乳製品、わさび、からしなどの香辛料、珈琲、紅茶、アルコールなど、腸を刺激するものは控え目にしましょう。
過労や寝不足にならないように心掛けることも大切です。
水素は、細胞にエネルギーを与えるミトコンドリアの機能をあげて炎症を鎮静する、免疫力を高めることがわかっています。
また、高濃度の水素吸入をすることで、血管拡張が起こり血流がよくなります。水素を吸うと体がぽかぽかと温かくなる体感があるのはこのためです。
血流の促進により、栄養が供給されて代謝がよくなる、酸素の供給で傷が修復される、熱を運ぶことにより鎮痛作用などが起こります。
水素を摂取することで、下血が治まり潰瘍が消失したのはこういった働きによるものです。
潰瘍性大腸炎は、症状が落ち着いた寛解と増悪を繰り返すことが多い疾患です。引き続き腸に負担の無い栄養摂取を心がけ、高濃度の水素吸入を続けることをお勧めします。
どうぞお大事に。